続いて障がい者の雇用促進に繋がる方法を考えるにあたり、メンバーは「耕作放棄地」に関心を持ちました。耕作放棄地とは、農家の手が回らなくなり、取り残されてしまった場所のことです。稼働していないことから、比較的安価で借りることができるといいます。もともと他のプロジェクトで関わりがあった千葉県香取市は耕作放棄地が多数あったことから、これを活用することに可能性を見出しました。
思いついたのは、「原材料の栽培から、それらをもとに商品を作る」までの一連の流れを障がい者の方とともに行うというアイデアでした。
これは障がい者の雇用を生み出すだけでなく、商品に一貫性のあるストーリーが生まれ、新たな付加価値がつくことも見込まれます。また、調理販売を障がいを持つスタッフに担当してもらい、ゼロから利益を出す一連のプロセスを経ることで障がい者の方々に自信をつけ、社会での活躍につなげることを目指します。
それだけでなく、土地を開墾し、新たに作物を作ることで、その地域への経済活性化を実現することにもつながり、別のプロジェクトでお世話になっている地方農家の方々に対しても恩返しをすることができます。
こうして、地域振興と障がい者雇用促進、学生の学びを同時にかなえるキッチンカーのビジネスモデルが完成しました。